東京・銀座のママと客の関係は、「不倫」ではなく「枕営業」である。

先日東京地裁が出した判決が波紋を呼んでいます。

クラブで結ばれた男と女、それは不倫なのか、営業なのか?

線引きができるものなのか?

この裁判はクラブのママと男性客の社長が約7年間、繰り返し肉体関係をもったとして、
男性の妻が「精神的苦痛を受けた」として、ママに慰謝料400万円を求めた裁判です。

 裁判官の判決は、「対価を得て大人の関係を持つのと同様に、ママは商売として応じたに過ぎない。
だから、結婚生活の平和は害しておらず、妻が不快に感じても不法行為にならない。
枕営業するものが少なからずいることは「公知の事実」で、客が払う飲食代には枕営業の
対価が間接的に含まれる。」というもので私たち探偵業界のみでなく、広く社会一般に
波紋を投げかけました。

 今回の判決はクラブのママとの関係が「不倫」にあたるのかどうかが焦点でしたが、
ママは男性との性交渉はなかったと主張し、男性の妻は、控訴しなかったため判決が確定しました。

 しかしいろいろな疑問が生まれています。

風俗通いや買春は不貞にならない?
20~30代の既婚社会人男性200人に「風俗は浮気の範疇に入ると思う」かアンケート調査を実施したところ、「思わない」69.5%に対して「思う」と回答したのは30.5%だったそうです。
このアンケート結果からも多くの既婚男性は、風俗遊びは浮気ではないと思っているようです。

しかし実際のところ判例は買春も不貞行為になると言っています。
不貞行為とは「配偶者ある者が自由な意思に基づいて配偶者以外の者と性的関係を結ぶこと」と定義しています。
配偶者以外の者との性交があった証拠があれば原則アウトということになります。
風俗店や出会い系サイトなどで知り合った女性と「遊びと割りきって」性交をしても不貞にならないと誤解されている男性が多いようですが、判例は買春も不貞行為になると言っています。

裁判では、クラブのママが訴えられていましたが、同じ水商売であるキャバ嬢の場合は
どうなのでしょうか?
 一般的にはYESですが、でも慰謝料、金額は安くなります。

 しかし今回のクラブのママ、7年間付き合って、月に1,2回ホテルに行って、尚且つ
肉体関係はなかったなんて、よくも白々しく言えたものです。

 判決は元より、世の多くの妻たちの怒りが爆発するのも当然ですね。

朝日新聞 2015年6月3日記事参照